「答えは20年前の幼稚園にある」娘を抱いたあの日、私の仕事観は激変した。
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避雷針パパの育児マネジメント:エンタメ原作版
この第7話は、私の「仕組み化」の原点であり、最も伝えたかった想いです
あの日のことを、今でも思い出す。 産婦人科で、生まれたばかりの娘を初めて抱っこしたときのことだ。
ゆっくりと手渡された我が娘は、思った以上に小さくて、思った以上に重かった。そして「愛おしい」という感覚を、人生で初めて知った。
これまで、人様に自慢できることなんて何ひとつない、ろくでもない人生だった。本当にそう思う。 そのとき、私はこれまでの人生を後悔し、これからの人生はこの子のために生きよう、そう決めた。
それから私は、会社員として働いている時間以外は、ずっと考えるようになった。 「10年後、20年後の世の中はどうなっているのか」 「その世の中を生き抜くために、娘には何が必要か」 「そのために、今の自分に何ができるのか」
少子化問題や人手不足。今まで正直「他人事」だった社会問題が、自分事として深く胸に刺さり始めた。
「すぐに終わる」運動会の衝撃
近所の公園でできたパパ友に勧められ、娘が将来通うであろう小学校の運動会を見に行った。 「8時30分からだけど、すぐ終わっちゃうからね」 パパ友の言葉が、最初は理解できなかった。
私にとって運動会とは、朝早くから場所取りをし、お昼を挟んで一日がかりで行う行事だった。しかし、目の前の光景は全く違った。
校門前になだれは起きず、生徒が登校するように人々がにこやかに門を通る。テントも椅子もない。 「あれで全員?」 30人学級で1学年2クラス。徒競走は5人で走り、あっという間に終わる。 9時に始まり、11時には余裕で終了。11時半には解散。 本気であ然とした。
次に訪れた幼稚園の運動会も、同じだった。 9時に始まり、10時半には終わる。そこでパパ友に「手伝ってほしい」と声をかけられた。男手も、人手も、圧倒的に足りないのだという。
片付けを手伝っていると、園長先生が丁寧にお礼を言いに来てくださった。 「近々お世話になると思いますので」と挨拶すると、先生は「そのときは私はもういないと思います。定年ですから」と笑った。
園長先生が教えてくれた「人手不足の正体」
手伝いながら、園長先生と話をした。 「子どもが、本当に少ないですね」
すると、園長先生は少し真剣な顔をして言った。
「気がつかれましたか。そこに気がつくお父さんは少ないのです。
私たちの前に現れるのは、毎日を必死に生きているお母さんたちがほとんど。そのお母さんたちも人手不足の現場へ駆り出され、家事に育児に仕事にと、てんてこ舞いで頑張っている。
そんな必死な姿を見ている子どもたちが、将来何を思うか。その答えが、今のこの子どもの数となって現れているんです。
お父さんたちが現場で抱えている人手不足の解決策は、現場にはありません。
だって、答えは20年前の『ココ(幼稚園)』にあるんですから。」
「やらなきゃいけないことなんですよ。娘のために」
それから、会社で仕事をする時の景色が変わった。 「人手に依存していたら立ち行かない」 「なるべく少ない人員で稼働するシステムを構築する」
上層部が掲げるビジョンが、スッと頭に入った。 それは単なる人件費削減のためではない。働く人が減っていく未来で、この社会を維持するために必要なことだったのだ。
会社のスキルアップシートに書く内容もガラリと変わった。 直属の上司に「やりたいこととできることは違うぞ」と言われたが、私はこう答えた。
「やりたいことでも、できることでもなく、やらなきゃいけないことなんですよ。娘たちのために」
昇格面接でも、私は同じことを話した。 「私は、この国を変えたい。でも、私にそんな力がないことは分かっています。だから、自分にできることを諦めずに精一杯やって、自分の周りだけでも変えたい。それが、20年後の未来に責任を持つことになるはずだから」
私は、残りの人生を娘のために生きると決めている。 娘たちが生きる世の中が、今より少しでも良くなるように。 自分にできる「仕組み作り」を精一杯やりたい。
これが、私の「未来に向けた挑戦」であり、戦略的育児の原点だ。
未来は、今の積み重ねでしか変えられません。
私にできることは、ごく小さな「育児の仕組み化」かもしれません。でも、その一つひとつが家族を救い、余裕を生み、娘たちの世代に「生きやすい社会」を繋ぐ一歩になると信じています。
私のこの「挑戦」が、同じように葛藤しながら働くパパやママの、何かのヒントになれば幸いです。
この記事で綴った「20年前の原点」を、当時の情景や園長先生との対話をより鮮明に描き出した**「小説版」**として書き起こしました。
娘を初めて抱いた瞬間の震えるような感覚、そして校庭で突きつけられたあの日の衝撃。ロジックだけでは語りきれなかった「父親としての覚悟」を、ぜひ物語として受け取ってください。
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▼ 育児全史|Origin:答えは20年前の幼稚園にある https://tales.note.com/gay_panda2698/wxlgro208ds02/episodes/erf54r7yjukgi
▼ TALES:パパは家族の避雷針
https://tales.note.com/gay_panda2698/wxlgro208ds02/episodes/eig2m8hx2sa75
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無力さを知ったあの日から、もっと強く守ると決めた。
頂いたチップは、娘の笑顔を最大化する「仕組み」への投資と、娘への贈り物のために大切に運用します。戦略家パパ、娘のために全力で走ります。